キャッシングする前に考える正しい返済計画

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キャッシングする前に考える正しい返済計画
キャッシングの広告で「ご利用は計画的に」という言葉をよく目にします。返済計画をたてた上で、無理のない借入れを促す意図が含まれたフレーズです。

そうは言っても、私たちにとってはどうやって計画をたてたらいいのか具体的な道筋が分からないのが当たり前。家計に無理がない返済計画はどうやってたてればいいのでしょう。

そんな疑問にお答えすべく、正しい返済計画のたて方と気をつけてほしいポイントをまとめてみました。お金との付き合い方の基礎知識として、ご一読ください。


返済計画を考える前に正確な家計収支を把握すること

返済計画をたてる前段階として、正確な家計収支を把握します。最も簡単な方法は、預金通帳の活用です。サラリーマンの場合は、お給料が口座に振込されて、必要に応じて取り崩していきます。

つまり、口座にあったお金 + お給料 -口座から出したお金が「月間収支」ということです。より、話しを具体化します。

月のはじめに保有口座の全ての残高を記帳して「今いくら持っているか」を把握します。月末にいくら残ったかを把握して、差し引きどれだけ黒字や赤字がでているのかを確かめましょう。

たとえば、A銀行に10万円・B銀行に225万円・C銀行に15万円残高があったとします。3つの口座の合計をして、月はじめには250万円のお金があることが分かります。

月末に再度記帳をしてみるとA銀行に10万円・B銀行に230万円・C銀行に15万円残っていました。3つの口座の合計は255万円になっているので、5万円の黒字です。

同じことを数ヶ月繰り返すと、平均するとどの程度の黒字・赤字が見込めるかが分かります。黒字がでている分は、キャッシングの返済にまわしても問題ない数字です。

上記家計の場合は、貯蓄があるので、繰り上げ返済をすることもできます。現金として残しておかなくてもいい分を切り崩して借金をなくしてしまうと、総返済利息が少なくなります。


シミュレーションサービスを利用して返済計画をたててみよう

毎月返済できそうな金額が分かったら、いくら借りるとどの程度の支払いになるのかを返済シミュレーションしていきます。利用するのは、各キャッシング会社が提供しているシミュレーションツールです。

金額・期間と着眼点に応じた複数のツールがある場合には、気になるものを使って家計にダメージが少ない借り方を考えます。各シミュレーションツールでは、それぞれ以下のようなことが分かります。

返済金額シミュレーション

借入希望額・返済期間・金利を入力すると「いくら借りて何ヶ月で返すとすると毎月いくら支払いをすればいいのか」が分かります。

借りたい金額と目標返済期間が決まっているとして、毎月いくらの負担になるのかを把握するツールです。たとえば、プロミスのツールを使って試算をしてみます。

借入希望額:10万円
返済期間:12ヶ月
借入利率:17.8%

上記条件で借りたとすると、毎月の支払いの目安は9,158円になりました。家計収支で1万円以上の黒字がある家庭なら、無理なく返済を進めることができそうです。黒字枠に余裕があるのでもっと早く返してしまいたいと考えたら、返済期間を短くします。するとどうなるかを再度試算してみます。

借入希望額:10万円
返済期間:5ヶ月
借入利率:17.8%

この条件だと、毎月の返済金額目安は20,898円と表示されます。毎月約2万円キャッシングの返済に使っても余裕がある家庭なら、こちらを選ぶのが有利でしょう。細かな数字いじりをしながら、家計の収支状況に合わせた借り方を検討しましょう。


返済期間シミュレーション

借入希望額・毎月の返済金額・借入金利を入力して「希望額を借りて一定金額ずつ返すとしたらいつ支払いが終わるのか」を確かめるツールです。返済期間の目安を知りたいときに重宝します。同じくプロミスのツールを使って試算した結果を下記します。

借入希望額:10万円
毎月の返済金額:5000円
借入利率:17.8%

返済終了までにかかる期間は24ヶ月と表示されました。かかる期間の目安が分かると、ライフイベントに合わせた返済計画がたてられるようになります。

たとえば、3年後に娘が小学校に入るのでそれまでに完済したいなどの理由です。借入希望額を20万円に変更すると、終了までにかかる期間は62ヶ月。目標の期日までに返済が終わらないので、家計収支の許す範囲で返済金額を増やすか希望額を下げる必要があります。

人生の節目に合わせてマネープランをたてることで無理のない返済計画に近づきます。期間の目安を知り、数年先までふまえた家計管理の参考にしましょう。


借入可能額シミュレーション

毎月払えるお金の範囲・返済期間が決まっている場合は、借入可能額シミュレーションを使うと便利です。

ここで算出された金額が、家計が許す最大の借入枠です。これ以上お金を借りてしまうと危険という上限ラインを把握するために使います。たとえば、以下のような条件を設定したとします。

毎月の返済金額25,000円
返済期間:24ヶ月
借入利率:17.8%

最大可能額は50万円と出てきました。限度額50万円を守って利用している限り、家計が大きく破綻するリスクは少ないと判断できます。50万円というのは、他のキャッシング会社の借入れも加味した上での数字です。

複数社に申し込み、50万円ずつ枠をもらって使いすぎてしまうと、家計が苦しくなるリスクがあります。

自分は意思が弱いと自覚がある方なら、50万円限度額をもらった時点でキャッシングへの申し込みはストップすること。自分を制御するためのマックスの数字として、借入管理の基軸にしましょう。


返済計画をたてる時に気をつけたいポイント3つ

返済計画をたてる時に気をつけてほしいポイントが3つあります。キャッシングの申し込みをする前に、頭に入れておきましょう。


1.全く現金が手元に残らない計画は危険

お給料の範囲で支払いできるから大丈夫と軽い気持ちで限度額を決めると危険です。手元に多少は現金が残り、黒字を維持できる状態を意識した計画をたてましょう。全くお金が残らないと、急な出費に対応できません。支出が発生する度に、キャッシングを繰り返してしまう原因になります。

生活の基本は、借入れなしで生活すること。冠婚葬祭や地域の付き合いなどに対応できるよう口座に多少の蓄えが残っている状態が理想です。キャッシングをしたことで貯金が全くできなくなっては、かえって生活を圧迫するはず。返済計画を念頭にした限度額を決めるときの参考にしてください。


2.ボーナスでの繰り上げ返済を検討する

ボーナスでまとまったお金が入った時には、まずキャッシングの返済にまわしましょう。毎年ある程度決まった金額が予想できる場合には、支払い計画に組み込むことも可能です。

返済期間が短くなると、支払い利息が少なくなります。総支払い金額が少なくてすめば、家計に余裕がでてきます。数十万円の借入残高であれば、一気に返してしまうのも一つの手。欲しいものを購入するのは、キャッシングの返済が終わってからと割り切ります。

3.会社の倒産や病気のリスクも考慮する

預貯金残高を参考に収支を把握して作った返済計画は、現在の収入が今後も継続して発生すると仮定したものです。会社が倒産して収入が得られなくなった場合や病気で働けなくなった場合のリスクが考慮されていないことに気をつけましょう。

職を失った状態だと、キャッシングの新規契約はできないと考えるのが正解です。それでも使ってしまったお金の返済はくるので、どんどん家計が苦しくなります。

リスクヘッジとしては、万が一の場合でも家計が破綻しないセーフティーネットを知っておくこと。もしくは、一定期間は無収入でもしのぐことができる預貯金を作りましょう。

きちんと考えて使う限り、キャッシングはこわいものではありません。家計を安定させて、より豊かに生活する基盤にもなるものです。

世帯としてお金に困っている状態なら、夫婦でよく相談すること。借りたお金はなるべく早く返す努力を忘れずに、前向きに仕事に励みましょう。

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