自分の借金の返済先が債権回収会社に移るとどうなる?

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自分の借金の返済先が債権回収会社に移るとどうなる?
銀行のカードローンを借りるときには、保証会社を使う旨に合意します。本人には自覚がなくても、必ず利用規約のどこかに書かれているはず。

もらった書類をよく読むと、どこの保証を受けているのか分かります。支払いができなくなると、債権が保証会社にまわります。

それでも延滞が続いたときには、債権回収代行会社にまわされることがあります。どんな方法で請求がくると考えられるのかを知り、危機管理に役立ててください。


債権回収会社とは?

保証会社と債権回収会社を混同する人もいますが、別の会社です。保証会社は返済できなくなったときに債権を引き受ける会社で、回収会社はさらに重症な延滞があった場合に登場します。

こげついた借金は、裁判を起こしたり書面を送ったりして差し押さえして回収します。保証会社にとっては、非常に手間がかかる作業です。全ての借入れに対してこの作業をしていると身が持たないというのが本音のはず。少しコストがかかっても、債権回収会社を使って回収を目指します。

なお、債権回収会社として営業できるのは法務省の許可を得ている会社です。平成27年時点で許可を持っているのは、86社。詳細は、法務省のホームページ( http://www.moj.go.jp/housei/servicer/kanbou_housei_chousa15.html)で確認できます。ここに名前がのっていない会社から督促が届いた場合は、詐欺の可能性を疑います。

掲載されている名前を名乗っていても、架空請求の場合があります。身に覚えがない通知がきたら、まずホームページに掲載されている電話番号宛に連絡しましょう。

債権譲渡されている事実がない場合は、支払いをする必要はありません。警察消費者センターに相談をして、自分からアクションを起こさずやり過ごしましょう。


連絡は支払督促申立書からはじまるのが一般的

債権回収会社が具体的にどんな手順で借金返済をせまってくるのかは、はっきりとは分かりません。金額や個人の資産状況によって、督促方法が変わってきます。

一般論でお話すると、まず「支払督促申立書」が届きます。中を見ると「●円を貸しています。返済してくれなければ強制執行を行います」という旨が書いてあるはずです。

強制執行とは、いわゆる差し押さえのことです。お給料や自宅など、お金に変わるものを持っていかれてしまいます。ここまで重症になると「返すのが嫌」という子どもじみた言い訳は通用しません。

一括返済できる手段があるとすれば、すぐに約束のお金を返済しましょう。手元に現金がなくて強制執行がこわいとすれば、異議申し立てを提出します。すると裁判がはじまって、どうやってお金を返していくかの話し合いになります。借金を減額する代わりに明確な返済期日が再設定されるのが通常です。

一定の猶予を与えてもらったにも関わらず再建できないとなると、状況はさらに悪化します。その場かぎりの言い逃れは通用しない世界なので、現実的に考えて可能な方法をとりましょう。


相談できる家族がいれば助けてもらうのも一つの手

キャッシングやカードローンは、家族に内緒で借入れできます。自分一人で何とかしようともがいているうちに、どうにもならなくなる方もいるでしょう。

債権回収会社が電話をしてくるときには、個人宛です。勝手に家族に積み重なった借金の事実を知らされることはありません。ここに落とし穴があって、どうにもならない状況なのにまだ何とかできるとねばってしまう方もいます。

普通の会社員やアルバイトをしている人が何百万円もの負債をかかえた場合、自分だけでは何ともならないことがほとんどです。家族に相談して一旦お金をたてかえてもらい、債務整理をのがれる方法も検討しましょう。

もちろん近親者との貸し借りとはいえ、返済する必要はあります。自分で使ってしまったものは自分で何とかするという意識を持ち、計画的に返済しましょう。コツコツ返していると、どうにもならない状況でもがいていた自分がばかばかしく感じることもあるはずです。

そこで更正できれば、新しい人生がスタートします。どれだけ時間がかかっても、やり直しがきくことを忘れてはいけません。自暴自棄にならないで、周りと助け合いながらよりよい方向に進んでいきましょう。

債権回収会社を語った詐欺の手口を知る

債権回収会社から請求がくるにしても、節度を守った方法で返済を促します。自宅の前に座り込んでどなるといった、ドラマのような取り立ては行いません。

名前が知られている債権回収会社「日本債権回収株式会社」のホームページでも、振込詐欺に関する注意事項がでています。以下のような取り立てがあったら、詐欺行為を疑いましょう。

・インターネットのサイト閲覧料金を滞納していて債権回収を依頼されたとのメールが届く
・連絡先が携帯電話の番号
・個人名義の口座に返済するよう請求される
・夜の21時以降の深夜や朝8時前といった早朝に連絡される

債権回収会社とは言え、プライバシーへの配慮はあります。生活を著しく悪化させてしまうような取り立てはしないのが通常です。

なんとなくこわいと感じる連絡があったら、無視を決め込むこと。借金をしている人の弱い心につけこむ手口に惑わされないようにしてください。

長々とお話してきましたが「自分の債権がキャッシング会社から別にうつったら」と考えるより、返済方法を考えることが先決です。

数百万円借金があっても、何年かがんばれば再建できます。苦労した分だけ報われる日がくると信じて前向きに行動しましょう。

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